革細工のメガネケース 彩色
ここからが、私の一番好きな作業です。
まず塩基性染料で、出来上がりの色調や全体のデザインなどを考えながら、彩色していきます。
今回は、友人から発注のあった作品なので、模様や、色合いは、希望を聞いて、なるべくイメージに合った作品になるように進めて行きたいと思っています。
還暦のお誕生日プレゼントに送られるとの事なので、赤とゴールドで華やかなメガネケースに仕上げていきます。
ゴールドの部分は、アクリル絵の具を使っています。
この時点では色合いに深みがないので、ペースト染料を塗り重ねていきます。
タンのペースト染料を使用しました。
刻印したところに染料が入り込み、模様に立体感がうまれます。
別バージョンの革細工のメガネケース
あとは裏を貼って、仕立てていきます。
その工程も、後日アップしていきます。
■
革細工のめがねケースを作ります。
鞣した革をケースの大きさに切断して、模様を鉄筆で写します。
模様の線に沿って、革細工専用のカッターで切れ目を入れていきます。
次に色々な工具を使って模様を刻印していきます。
平坦だった革に、模様が浮き上がってきました。
彩色する時の染料の染み込み具合などを考えて、刻印の配置や種類を打っていきます。
色々な刻印
明日から、彩色に入ります。
嬉しかった事
今日、美容院でブローをして下さった若いお兄さんが、私の携帯のケースをとても褒めてくださいました。
お客さんへの、お世辞かもと思いつつも、少し作品に自信持っちゃうな。
初めて私の革細工を見た方は、模様のついた革を仕立てているだけと、思われるようです。
鞣しただけの革に模様を打ち、染色をしていくのだと説明すると、とても驚かれます。
多分、よくお分りにはなってないでしょうけどね。